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新興国ニュース

<新興国eye>カンボジアの海底油田ブロックD、新たなライセンス発行へ

2018-04-06 10:21:00.0

 カンボジア南部のシアヌークビル沖の海底油田鉱区ブロックDについて、鉱業エネルギー省は、新たなライセンスを発行する方向で検討中とのことです。ブロックDについては、カンボジア企業のCPHL社が開発する権利を有していましたが、原油価格の低迷もあって、全く動いていなかったため、16年5月にライセンスを取り消されていました。今回は、中国とカナダの合弁会社カンボジアン・リソース・エナジー・デベロップメントによる開発を認める方向です。

 カンボジアの海底油田では、最も早くから検討が進められていたブロックAについて、シンガポール系のクリスエナジーが17年から本格的な開発に着手しており、19年末から20年の商業生産開始を目指しています。また、タイとの間で海上の国境線が確定しておらず、両国が権利を主張している重複主張海域も有望な油田であると見られています。

 カンボジアは、石油製品を全量輸入に頼っており、国際石油価格の変動にさらされています。原油の自国生産は、石油製品輸入量の減少や政府歳入の増加に効果があるものと見られ、開発努力の継続が期待されます。

【筆者:鈴木博】
1959年東京生まれ。東京大学経済学部卒。1982年から、政府系金融機関の海外経済協力基金(OECF)、国際協力銀行(JBIC)、国際協力機構(JICA)などで、政府開発援助(円借款)業務に長年携わる。07年からカンボジア経済財政省・上席顧問エコノミスト。09年カンボジア政府よりサハメトレイ勲章受章。10年よりカンボジア総合研究所CEO/チーフエコノミストとして、カンボジアと日本企業のWin−Winを目指して経済調査、情報提供など行っている。

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提供:モーニングスター社