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<新興国eye>トルコ、初の原発建設に着手―ロシアの協力で
2018-04-04 10:21:00.0
トルコ初の原子力発電所の着工式が3日、同国南部メルシン県アックユで、同国のエルドアン大統領と原発建設に協力するロシアのプーチン大統領の両国首脳が出席して行われた。地元紙デイリー・サバ(電子版)が伝えた。
トルコ原子力省(TAEK)は2日、アックユ原発の着工を承認していた。アックユ原発はロシア国営原子力企業ロスアトムが建設と完成後の運営を請け負うもので、4基の原子炉からなり、1基の発電出力は120万キロワット、計480万キロワットで23年に完成する予定だ。完成後は年間350億キロワット時の電力を供給することが可能になる。これはトルコの電力需要全体の約10%、首都イスタンブールの電力需要に相当する。
総工費は200億ドル(約2.1兆円)。建設期間中、雇用者数も1万人に達する大規模プロジェクトとなる。また、トルコ企業も原発建設に参加することで、トルコ経済に60億−80億ドルの付加価値がもたらされるとみられている。建設はBOT方式(建設後、一定期間運営・管理し投資回収後に相手国に設備を委譲する開発方式)で行われ、ロスアトムが原発の完成後15年間運営する。年間の電力販売収入は500億ドルが見込まれ、うち20%がトルコ側に支払われる。
アックユ原発プロジェクトは10年にロシア側と調印し、13年から着工が予定されていたが、その後、着工時期が遅れ、15年にシリア国境付近で起きたトルコ空軍によるロシア戦闘機撃墜事件で両国の関係が悪化し、さらに着工が遅れていた。今回、両国の関係正常化によりようやく着工に漕ぎ着けた。
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提供:モーニングスター社




