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<新興国eye>ブラジル中銀、予想通り0.25ポイント引き下げ―追加利下げ示唆
2018-03-22 10:50:00.0
ブラジル中央銀行は21日の金融政策決定委員会で、市場の予想通り、政策金利(セリック)である翌日物金利誘導目標を0.25ポイント引き下げ6.50%とすることを全員一致で決めた。これで利下げは12会合連続となる。
中銀は16年10月会合で4年2カ月ぶりに利下げ(0.25ポイント)に転換し、同12月会合でも同率引き下げ13.75%とした。17年1月と2月の会合はいずれも0.75ポイントの大幅利下げを実施。同4月会合ではそれをさらに上回る1.00ポイントとし、同9月会合まで同率の大幅利下げを続けたが、同10月会合で0.75ポイント、同12月会合は0.50ポイント、前回2月会合は0.25ポイントと、3会合連続で下げ幅を縮小している。今回の同率利下げで16年10月以降の利下げ幅は計6.75ポイントに達した。
中銀は声明文で、インフレの現状認識について、「インフレは依然として好ましい状況が続いている。CPI(消費者物価指数)の構成要素に経済指標や金融市場関連指標を加えて算出した基調的インフレ率は低水準となっている」としたが、前回2月会合時で使われた「適度な水準」という文言が削除され、インフレは低水準だが、適切な水準とは言えないとの見方を示した。これは景気の回復が持続しているものの、インフレ圧力が抑制されていることへの懸念を示したものだ。その上で、「今回の金融政策決定(利下げ)は18年と19年にインフレ率が徐々に加速し物価目標(4.5%上昇)に向かって収れんすることと合致する」と述べている。
また、中銀は経済予測の標準シナリオの前提条件となっているインフレ率の見通しについて、18年は3.8%上昇(前回予想時点は4.2%上昇)、19年も4.1%上昇(同4.2%上昇)と予想し、いずれもインフレ見通しを引き下げた。これらのインフレ見通しの前提となる政策金利については18年末時点の見通しを6.50%(前回は6.75%)、19年末時点は8.00%(前回と変わらず)とし、政策金利は18年末まで据え置かれ、19年から利上げに転じると予想している。
利下げ幅が前回と同じ小幅となったことについては前回会合時と同様に、「経済状況は景気刺激の金融緩和政策を必要としている。金利は(インフレなき経済成長が可能となるような)構造的な金利水準を下回ることが必要になっている」と利下げの必要性を指摘。その上で、「構造的な金利水準も改革や経済調整の進展で以前より低下していることから、小幅な利下げに抑えることが適切と判断した」としている。
次回5月会合時の金融政策見通しについては、「追加金融緩和による景気刺激で(インフレ率が加速し)インフレ率が物価目標に向かっていくのが遅れるリスクを緩和することができると判断している」と述べ、前回会合時の「もし、中銀の標準シナリオが予想通り進めば、金融緩和のサイクルを中断することがより適切と考える」から一転して、金融緩和の可能性を強調した。
ただ、「この(利下げ継続)考え方は、もし、次回会合で(物価目標の達成が遅れる)リスクが後退して金融緩和が必要ないということが分かれば、金融緩和を中断するかもしれない」とし、さらに、「さらに次の6月会合で、中銀の経済予測の標準シナリオとインフレリスクのバランスに変更がなければ、将来の金融政策を検討するため、金融緩和プロセスを中断することが適切だと考える」とし、利下げ中断のタイミングを先送りする考えを示した。
次回の金融政策決定会合は5月15−16日に開かれる予定。
<関連銘柄>
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