youtube fund_beginer fund_search fund_look

新興国ニュース

<新興国eye>前週のブラジル株、ペトロブラス大幅安や米保護主義化を嫌気し反落=BRICs市況

2018-03-19 12:40:00.0

 前週(12−16日)のブラジル株式市場は16日のボベスパ指数が前日比0.05%安の8万4886.48、週間ベースでも9日終値から1.72%安となり、反落した

 週明け12日の指数は続伸して始まった。前の週末に米国の鉄鋼・アルミニウム輸入制限の適用除外国がカナダやメキシコ以外にも拡大するとの観測で貿易摩擦懸念が後退したことや、強い米2月雇用統計が買い材料となった。また、中銀がこの日発表した経済週報「フォーカス・ブルティン」で、次回3月20−21日の金融政策決定会合時点の政策金利見通しが6.75%から6.50%に引き下げられたことで利下げサイクルが続くとの見方が強まったことも支援した。

 翌13日は3日ぶりに反落し、週末16日まで4日続落した。

 13日はブラジル市場への影響力が大きい米株市場が軟調となったことや、原油価格の下落で国営石油大手ペトロブラス、鉱山大手ヴァーレなどが売られ、指数の下げを主導した。14日は、米政府が通商法301条に基づく知的財産権侵害に絡んで、中国からの輸入品、特にITや通信機器、家電などに関税を課す計画が明らかになったことから、今後、米中関係が悪化するとの懸念から指数は売り優勢となった。中国はブラジルの主要な貿易相手国となっている。

 15日は指数全体の約30%と、大きなウエートを占めるペトロブラスが急落し下げを主導した。同社がこの日発表した17年第4四半期決算で、1月に同社の贈収賄事件をめぐり株主から提訴されていた集団訴訟で和解し112億レアルの賠償金を支払ったことで、55億レアルの最終赤字となったことが嫌気された。

 週末16日は米国の保護貿易主義の台頭懸念が強まる中、ヴァーレと金融大手イタウ・ウニバンコが売られ、指数を押し下げた。また、市場では翌週21日のFOMC(米連邦公開市場委員会)で追加利上げが行われるとの見方から慎重な取引となった。

 今週(19−23日)の株式市場は、引き続き米株市場の動向や景気見通し、原油・鉄鉱石などの国際商品相場、米鉄鋼・アルミニウム輸入制限措置の動向、21日のブラジル中銀金融政策決定会合、FOMCなどが注目される。主な経済指標の発表は23日のジェトゥリオ・バルガス財団(FGV)3月消費者信頼感指数や3月中旬時点のIPCA(拡大消費者物価指数)、2月経常収支など。

<関連銘柄>
ボベスパ<1325>、iSエマジン<1582>、上場MSエマ<1681>、iS新興国<1362>、上場EM債<1566>
提供:モーニングスター社