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<新興国eye>前週のブラジル株、米鉄鋼・アルミ輸入制限懸念後退で反発=BRICs市況
2018-03-12 13:20:00.0
前週(5−9日)のブラジル株式市場は9日のボベスパ指数が前日比1.63%高の8万6371.41、週間ベースでも2日終値から0.71%高となり、反発した。
週明け5日の指数は3日続伸して始まった。米株市場が回復したことや国営石油大手ペトロブラスが買われ、指数の上げを主導した。
6日は下げに転じ、8日まで3日続落した。6日はエンヒッキ・メイレリス財務相がガソリンの課税水準を引き下げる方向で検討する方針を明らかにしたことを受けて、ペトロブラスが売られ相場は軟化した。7日もペトロブラスの下げが止まらず地合いが悪化。ペトロブラスの株価が年初来で40%近く上昇していることから利益確定売りが強まったとの見方も出た。また、前日に下院議会が国営企業の民営化を検討する特別委員会の設置を遅らせることを決めたことから、国営のブラジル中央電力が急落した。
8日は、前日にトランプ米政権で自由貿易主義を提唱していたコーン国家経済会議(NEC)委員長が辞任したことから世界的な貿易戦争が起こるとの懸念が強まり、鉱山大手ヴァーレやウジミナス(ミナスジェライス製鉄所)ゲルダウなどの鉄鋼関連セクターが軒並み急落し、指数を押し下げた。ブラジルの米国向けの鉄鋼・アルミニウム輸出は全体の30%超を占めている。
週末9日は4日ぶりに反発。米2月雇統計が強い内容だったことがブラジル市場でも好感され買い優勢となった。また、米鉄鋼・アルミニウム輸入制限の適用除外国がカナダとメキシコ以外にも拡大するとの観測で世界的な貿易戦争懸念が後退し、前日まで売られていたペトロブラスやヴァーレが買い戻されたことも支援材料となった。
今週(12−16日)の株式市場は、引き続き米株市場の動向や景気見通し、原油・鉄鉱石などの国際商品相場、米鉄鋼・アルミニウム輸入制限措置の動向などが注目される。主な経済指標の発表は13日の1月小売売上高や15日のIBC−Br経済活動指数など。
<関連銘柄>
ボベスパ<1325>、iSエマジン<1582>、上場MSエマ<1681>、iS新興国<1362>、上場EM債<1566>
提供:モーニングスター社




