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<新興国eye>前週の上海総合指数、強い貿易統計受け反発=BRICs市況
2018-03-12 10:11:00.0
前週(5−9日)の中国株式市場は主要指標となる上海総合指数の9日終値は2日終値比1.6%高の3307.17となり反発した。
週明け5日の指数は小反発し、6日も値を上げて続伸した。5日は、前の週にトランプ米大統領が鉄鋼とアルミニウムの輸入を制限し、高い関税を課す方針を明らかにしたことで地合いが悪化したが、李克強首相がこの日から開幕した第13期全国人民代表大会(全人代)に合わせて、不動産市場の安定と健全な発展を目指す方針を示すと不動産株を中心に買い戻しが入った。前日に続いて不動産株が買われた他、政府が海外上場組のハイテク大手が中国市場で預託証券を発行できるよう検討していることが伝えられ深セン証券取引所の新興企業向け市場「創業板(チャイネクスト)」指数が急伸したことも好感された。
7日は3日ぶりに反落。前日にトランプ米政権で自由貿易主義を提唱していたコーン国家経済会議(NEC)委員長が辞任したことで、世界的な貿易戦争が起こるとの懸念が強まり売り優勢となった。ただ、中国銀行業監督管理委員会が銀行の不良債権カバー率(不良債権に占める貸倒引当金の比率)を150%から120−150%に引き下げるとの観測で銀行株は買われた。
8日は反発し、週末9日も値を上げて続伸した。8日、2月貿易統計で輸出が前年比44.5%増と、市場予想の13.6%増を上回り3年ぶりの大幅増となったことで中国経済が着実に拡大しているとの見方から買い優勢となった。また、米国は鉄鋼・アルミニウムの輸入制限措置で一部の貿易相手国を適用除外にするという観測を受けて貿易戦争懸念が後退したこともサポートした。9日は、中国商務省がこの日、米国の鉄鋼・アルミニウム輸入制限について、早期の撤回を求めたことから、市場では米国の輸入関税の影響は限定的との見方が広がり地合いはしっかりした。また、深センの創業板指数がハイテク株を中心に買われ急騰したことも支援材料となった。
今週(12−16日)の株式市場では引き続き海外株の動向や景気、人民元相場、コモディティ相場、全人代の動きが注目される。相場に影響を与えそうな主な経済指標の発表は14日の2月鉱工業生産や2月小売売上高、1−2月都市部固定資産投資など。
<関連銘柄>
上証50連動<1309>、上場パンダ<1322>、上場チャイナ<1548>、H株ブル<1572>、H株ベア<1573>、中国A300<1575>、南方A50<1576>、iSエマジン<1582>
提供:モーニングスター社




