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<新興国eye>カンボジア、19年から年金制度導入へ
2018-03-09 11:23:00.0
カンボジアの国家社会保障基金(NSSF)では、19年1月からの年金制度の導入を検討している模様です。
国家社会保障基金では、現在、労災保険(0.8%:雇用者負担)、健康保険(2.6%:雇用者負担)を導入済です。雇用者負担は給与の3.4%となっています(上限あり)。
これに加えられる年金制度は、現在の案では、給与の7%(雇用者負担3.5%+被雇用者負担3.5%)となっています。19年からは雇用者負担分が給与の6.9%に上昇する可能性があります。雇用者側は、最低賃金の上昇に加えての雇用者負担の急増に不満を持っているものと見られ、労働省・国家社会保障基金では、民間セクターとの協議を続けるとしています。
年金制度は、18年から導入されるとの案もありましたが、雇用者側からの反発を受けて、労働省が導入を1年間先延ばしにしたという経緯もあります。
カンボジアの労働者は、脆弱な状況に置かれており、病気やけがで貧困層に逆戻りする可能性が高いと言われています。社会保障の拡充によって、労働者の生活の安定を図る必要は高いものと見られます。
【筆者:鈴木博】
1959年東京生まれ。東京大学経済学部卒。1982年から、政府系金融機関の海外経済協力基金(OECF)、国際協力銀行(JBIC)、国際協力機構(JICA)などで、政府開発援助(円借款)業務に長年携わる。07年からカンボジア経済財政省・上席顧問エコノミスト。09年カンボジア政府よりサハメトレイ勲章受章。10年よりカンボジア総合研究所CEO/チーフエコノミストとして、カンボジアと日本企業のWin−Winを目指して経済調査、情報提供など行っている。
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提供:モーニングスター社




