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<新興国eye>カンボジアの17年物価上昇率は2.9%
2018-02-23 10:48:00.0
カンボジア国家統計庁から発表された17年の平均物価上昇率は2.9%となりました。16年の平均物価上昇率は3.0%でしたので、ほぼ横ばいです。
物価上昇率は12年以降、安定的に推移しています。細かくみると、13年後半から若干の上昇が続いた後、14年後半から下降し、15年終盤から若干の上昇に転じています。
17年12月の物価上昇率は前年同月比2.2%となり、11月から0.4ポイント上昇しています。ガソリン価格は、政府による価格メカニズム導入の効果もあって細かく動いており、11月の1リットル=3750リエル(約98.5円)から12月は同3897リエル(約102.4円)に上昇しました。ディーゼルも、11月の同3513リエル(約92.3円)から12月は同3595リエル(約94.5円)に上昇しました。国際原油価格(ニューヨーク市場のWTI)も騰勢を強めており、カンボジアのガソリン価格も、国際価格の動きを受けて、若干上昇してくるものと見られます。
国際機関は、カンボジアの物価上昇率を引き続き安定的と見ています。18年の物価上昇率について、アジア開発銀行は3.2%、世界銀行は4.2%、国際通貨基金(IMF)は3.5%、ASEAN+3マクロ経済調査事務局(AMRO)は3.5%と予測しています。
【筆者:鈴木博】
1959年東京生まれ。東京大学経済学部卒。1982年から、政府系金融機関の海外経済協力基金(OECF)、国際協力銀行(JBIC)、国際協力機構(JICA)などで、政府開発援助(円借款)業務に長年携わる。07年からカンボジア経済財政省・上席顧問エコノミスト。09年カンボジア政府よりサハメトレイ勲章受章。10年よりカンボジア総合研究所CEO/チーフエコノミストとして、カンボジアと日本企業のWin−Winを目指して経済調査、情報提供など行っている。
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