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新興国ニュース

<新興国eye>ブラジル中銀、予想通り0.25ポイント利下げ―次回で利下げ中断か

2018-02-08 10:52:00.0

 ブラジル中央銀行は7日の金融政策決定委員会で、市場の予想通り、政策金利(セリック)である翌日物金利誘導目標を0.25ポイント引き下げ6.75%とすることを全員一致で決めた。これで利下げは11会合連続となる。

 中銀は16年10月会合で4年2カ月ぶりに利下げ(0.25ポイント)に転換し、同12月会合でも同率引き下げ13.75%としたが、17年1月と2月の会合はいずれも0.75ポイントの大幅利下げを実施。同4月会合ではそれをさらに上回る1.00ポイントと、09年以来8年ぶりの大幅利下げとなった。同9月会合まで同率の大幅利下げを続けたが、同10月会合で0.75ポイント、同12月会合は0.50ポイント、今回の0.25ポイントと3会合連続で引き下げ幅が縮小している。16年10月以降の引き下げ幅は合計で6.50ポイントに達した。

 中銀は政策決定後に発表した声明文で、インフレの現状認識について、17年12月の前回会合時と同様に、「インフレは依然として好ましい状況が続いている。CPI(消費者物価指数)の構成要素に経済指標や金融市場関連指標を加えて算出した基調的インフレ率は低水準で適度な水準となっている」と指摘。一方、ブラジル経済の現状認識についても前回と同様に、「ブラジル経済は引き続き回復が続いている」とし、景気の回復が持続している中でインフレ圧力が抑制されていることが追加利下げを可能にしたとの認識を示している。その上で、「今回の金融政策決定は18年と19年にインフレ率が徐々に加速し物価目標(4.5%上昇)に向かって収れんすることと合致する」としている。

 また、中銀は経済予測の標準シナリオの前提条件となっているインフレ率の見通しについて、18年は4.2%上昇(前回予想時時点は4.2%上昇)、19年も4.2%上昇(同4.2%上昇)と予想し、いずれもインフレ見通しを据え置いた。これらのインフレ見通しの前提となる政策金利については18年末時点の見通しを6.75%、19年末時点は8.00%とし、政策金利は18年末まで据え置かれ、19年から利上げに転じると予想している。

 中銀は、前回会合時と同様に、「経済状況は景気刺激の金融緩和政策を必要としている。すなわち、金利は(インフレなき経済成長が可能となるような)構造的な金利水準を下回ることが必要になっている」と利下げの必要性に言及した上で、「構造的な金利水準も改革や経済調整の進展で以前より低下してきていることから、利下げ幅も小幅に抑えることが適切と判断した」と利下げ幅を縮めた理由を明かしている。また、「経済状況が標準シナリオ通りに進んだことや金融緩和サイクルの進展も考慮した上で、利下げ幅を0.25ポイントに抑えた」とも述べている。

 今後の金融政策については、「次回の会合で、もし、中銀の標準シナリオが予想通り進めば、今度は金融緩和のサイクルを中断することがより適切と考える」とし、利下げを打ち切る可能性を示唆した。ただ、「この(利下げ中断の)考え方は、もし、標準シナリオや経済予測に対する上ブレ・下ブレリスクのバランスが変われば、追加の金融緩和を支持する可能性がある」とし、「次回の金融政策は経済活動の進展や経済予測に対するリスクのバランス、金融緩和サイクルをどこまで続けるかどうかの判断、インフレとインフレ期待の見通しで決まる」とした。

 次回の金融政策決定会合は3月20−21日に開かれる予定。

<関連銘柄>
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提供:モーニングスター社