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新興国ニュース

<新興国eye>アジア開発銀行、カンボジアに1.8億ドルの借款供与

2018-02-02 11:13:00.0

 アジア開発銀行は1月9日、3案件の借款契約に調印したと発表しました。総額は1億8000万ドル(約200億円)に上ります。3案件の内訳は、道路ネットワーク改善事業が借款7000万ドル(約78億円)、地方上水衛生事業が借款5000万ドル(約56億円)および無償1000万ドル(約11億円)、トンレサップ貧困削減・小農家開発事業が借款5000万ドル(約56億円)です。

 道路ネットワーク改善事業は、プレイベン州、シェムリアップ州、スヴァイリエン州の3州で全天候型の道路147キロメートルを整備するものです。地方上水衛生事業は、バッタンバン州、コンポンチャム州、シェムリアップ州、シアヌークビル州で、上下水道の整備を行うもので、合計20万9000人が利するとしています。トンレサップ貧困削減・小農家開発事業は、バンテアイミエンチェイ州、コンポンチャム州、コンポントム州、シェムリアップ州、トゥボンクム州の小規模農家のために農業生産性の向上とトンレサップ地域の経済多様化を支援するものです。

 カンボジアの人権問題等を理由に欧米諸国が援助を絞り始めている中で、アジア開発銀行が大規模な支援を実施することとなります。今後の動向も注目したいと思います。

【筆者:鈴木博】
1959年東京生まれ。東京大学経済学部卒。1982年から、政府系金融機関の海外経済協力基金(OECF)、国際協力銀行(JBIC)、国際協力機構(JICA)などで、政府開発援助(円借款)業務に長年携わる。07年からカンボジア経済財政省・上席顧問エコノミスト。09年カンボジア政府よりサハメトレイ勲章受章。10年よりカンボジア総合研究所CEO/チーフエコノミストとして、カンボジアと日本企業のWin−Winを目指して経済調査、情報提供など行っている。

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提供:モーニングスター社