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新興国ニュース

<新興国eye>チェコ中銀、政策金利を全員一致で0.25ポイント引き上げを決定

2018-02-02 10:52:00.0

 チェコ国立銀行(中央銀行)は1日の金融政策決定会合で、政策金利の2週間物レポ金利を全員一致で、0.25ポイント引き上げて0.75%とすることを決めた。

 中銀は17年8月会合で08年2月以来8年半ぶりに0.20ポイント引き上げ、同11月会合でも0.25ポイントの再利上げを実施。17年12月の前回会合は7人の政策委員のうち、2人が0.25ポイントの小幅利上げを主張したものの、5人が現状維持を支持したため据え置かれた。今回の利上げは17年8月以降の半年間で3度目となり、政策金利は計0.70ポイント引き上げられたことになる。

 中銀は会合後に発表した声明文で、今回の利上げについて、「中銀の新しいマクロ経済予測に基づいて行われた」とした上で、「新しい経済予測では国内の市場金利は今年、特に19年は一段と上昇するとみている。それに加えて、最近の自国通貨コルナの為替レートが対ユーロで上昇していることから、(輸入物価が抑制され)インフレ率は物価目標(2%上昇)の水準に戻る」と述べ、当面、インフレ上ブレリスクは小さいとの認識を示した。

 また、「従来の経済予測に比べ、新しい経済予測では金融政策の時間軸でみたインフレ見通しはやや下方修正され、それとは対照的に、今年と来年の経済成長見通しはやや上方修正された。また、コルナ相場は来年、(従来予測に比べ)コルナ高が進む一方で、市場金利の上昇ペースは19年にやや緩やかになっている」とした。

 当面のインフレ見通しについては、前回会合時と同様に、「国内景気の拡大や賃金上昇でインフレ圧力が強いが、徐々に緩和してくる。今年のインフレ率は2%上昇の物価目標を上回り続けるが、コルナ高で輸入物価が抑制されるため、19年初めには物価目標の水準に戻る」と述べている。その上で、「現時点でインフレ見通しに対する上ブレ・下ブレリスクは均衡がとれている」とした。

 中銀は前回会合では、「金融政策委委員の大半は、経済予測の上ブレ・下ブレリスクのバランスが金融政策の時間軸で見ると、ややインフレ上ブレリスクになっている」と述べていたが、今回の声明文ではこの文言は削除された。

 ただ、「現在と将来のインフレ圧力の強さ、また、為替相場の先行きは不透明だ」とする一方で、「インフレを抑制している国内市場金利の上昇も今年はECB(欧州中央銀行)の金融緩和政策の継続で上昇ペースが鈍化する見通しだ」とし、年内のインフレ加速懸念を否定していない。これは、言い方は違うが、前回会合時に中銀が「自国通貨コルナの上昇ペースの鈍化によって(輸入物価が上昇し)、将来、インフレ上ブレリスクが起こらないとは言い切れない」とした見方を維持している。今後のコルナ相場を含めた主要なマクロ経済指標の進展次第で再利上げに含みを持たせたといえる。

 中銀の次回会合は3月29日に開かれる予定。

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提供:モーニングスター社